鍋島猫美は特別体育科である三年十一組に在籍する女子高生。物語開始当初は柔道部の部長として活動し、阿久根高貴が生徒会に入るように諭した人物。猫のような糸目に癖っ毛のあるショートヘアが特徴で、人懐っこい気さくな性格に関西弁の口調も相まって親しみやすい人間だが、「卑怯」、「反則」をモットーとする「反則王」の異名を持つ。
凡人の努力を踏みにじる天才が嫌いで阿久根やめだかも彼女にとっては凡人の努力が分からない天才と評している。逆に天才であるめだかを必死に努力して追いかける人吉善吉には好感が持てるらしく、柔道部の後継者として所望した。
反則王
鍋島猫美の「反則王」の異名は柔道の反則技に通じているため得たが、その本懐には上記にもあるように天才を努力で踏みにじるという決意がある。また反則技だけに通じている訳ではなく、ルールや戦闘の抜け穴を見つけるのにも長けており様々なゲームに参加したり、時に解説したりしている。
戦闘能力も高く雲仙冥利の姉である雲仙冥加が弟の敵討ちのために訪れた際にはめだかの代わりに撃退している。「フラスコ計画」阻止のため生徒会が地下施設に侵入しピンチに陥った際にも雲仙や高千穂等と共に駆けつけ力を貸している。
しかし球磨川との戦いでは両陣営合わせて全滅した中、自分一人だけ死んだフリをして助かるなど強かな面を覗かせている。生徒会にとって鍋島猫美は頼りになる先輩としての立ち位置を持っており、黒神めだかが「先輩」と呼び敬語を欠かさない唯一の人物である。