致死武器(スカーデッド)は志布志飛沫の他人の身体的・心理的な古傷を開く過負荷(マイナス)能力だ。致死武器はそのまま読みが血飛沫。他人の古傷を強制的に開かせることによって、生傷のように 血を噴出させる。
例え何年前の古傷だろうとどんな小さな古傷でも開かせることが出来る。虫歯や筋肉痛といった疾患も傷のうちに含まれており、どれだけ綺麗に治っていようが、それら全てを生傷に変えられるのだ。古傷は肉体的なものだけでなく、心の古傷(トラウマ)も開かせることが可能。
能力の性質上、生物にしか作用せず、過去に多くの負傷を負っているものほど、大きいダメージを与えることができる。コントロールが効く能力であるため、致死武器(スカーデッド)のコントロールのタガを外すことで、第77箱に初登場する「憎武器(にくしぶき)バズーカー・デッド」を発動させることができる。
憎武器(にくしぶき)バズーカー・デッド
コントロール不能になる代わりに、周囲の生物の古傷を開かせることは勿論、建物などの物体の施工や補修すらも古傷とみなすことができるため、建造物はあっという間に倒壊する。使用者の志布志飛沫は、致死武器(スカーデッド)を自覚した時から、他人の不幸を喜べる性格となる事を目指し、今は自身の過負荷(マイナス)と上手く折り合いをつけている。
肉体的ダメージだけでなく、精神的なダメージに対しても、自身が受けたダメージを他の者や人間などに押し付けることが出来る有効な能力「不慮の事故(エンカウンター)」との相性は極めて悪い。