フラスコ計画立案者にして箱庭学園の創始者。普通(ノーマル)も異常(アブノーマル)も過負荷(マイナス)すら全て平等にする悪平等(ノットコール)の少女。本来は黒の長髪だがある事情によって白髪に全身に螺子を埋め込まれた姿で度々登場する。
「めだかボックス」における狂言回しの役割も持っており、度々読者に語りかけている言動をとっている、本人曰く自分はラスボス。
封印
球磨川にとって魅力的な人物だったらしく中学時代に彼は安心院なじみに恋をしていたらしい。経緯は不明だが球磨川はそんな彼女の顔の皮を剥ぎ、彼の能力である「脚本作り(ブックメーカー)」で能力を封じた。
その上で「大嘘憑き(オールフィクション」によって存在をなかったことにされたため彼女の存在は誰にも覚えられておらず、人吉等の夢に度々出現するに留まった。
復活
生徒会戦挙において球磨川が前向きになったため彼のネガティブな感情に関わる過負荷の能力が弱体化し、封印から解かれ現実世界に舞い戻る。
その際には自分が「フラスコ計画」を影から牛耳る黒幕であり、ラスボスと宣言したものの戦わず負けを認める。現生徒会メンバーが卒業した後、「フラスコ計画」を再開すると言い、言外にめだかが自分の卒業後も学校を守る後継者を作るように仕向ける。
その後継者候補に自分の七億いる分身の内から五人の普通(ノーマル)を差し向け、めだかと善吉の中に亀裂を入れ、二人を対決に持ち込んだ。
シミュレーテッドリアリティ
人吉善吉を新たなる「主人公」として仕立て上げ、めだかに勝利してしまったため「フラスコ計画」の終わりが見えてしまい自殺を目論む。
安心院なじみの行動原理は「できないことを探す」であり、完全なる人間を作り出す「フラスコ計画」もそのための手段の一つでしかなかった。
安心院なじみにとって世界は現実感がなく漫画の中の世界のように感じていた。1京分のスキルを持ち、何でも容易く出来てしまうため自分にできない事を確認することでこの世が現実だと確信するつもりだったのだ。
メタ的な言動や読者の語りかけるような仕草もその一環で徹頭徹尾この世が漫画だと思っていた。最終的にめだかに自殺を阻止され、自殺が「できない」ことを確認され一から出直して来いと一年十三組に編入させられることとなった。
完全院さん
選挙後は球磨川による封印も解け、黒髪に制服を着た完全版安心院さん、通称「完全院さん」(球磨川談)として登場した。その際には圧倒的な強さを見せており、めだかですら彼女と戦うのは「無理」と拒絶している。
スキル
1京分の1のスキル
7932兆1354億4152万3222個の異常性(アブノーマル)と、4925兆9165億2611万0643個の過負荷(マイナス)、合わせて1京2858兆0519億6763万3865個のスキルを持っており、それぞれのスキルは安心院なじみにとって1京分の1でしかない。